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    ロゴ追加のコツ

    ブランドと読み取りを両立する方法。

    イントロ

    ロゴを入れたQRはブランドの印象を強められる一方で、スキャン成功率を下げるリスクもあります。QRの一部がロゴで隠れるため、モジュールが欠けた状態になるからです。基本原則は「小さく、中央に、十分なコントラスト」です。

    ロゴ挿入は単なるデザインの問題ではなく、読み取り精度の問題でもあります。ロゴを入れるときは、サイズ・位置・誤り訂正レベル・印刷サイズをセットで考えないと失敗します。特にロゴが大きすぎると、どれだけ誤り訂正を上げても読み取りが安定しません。

    また、広告やイベントのように「すぐに読み取ってもらう」必要がある場面では、ブランド表現よりも読み取り率を優先すべきです。読み取れないQRはブランド価値を下げます。ロゴを入れるなら、その分だけQRを大きくし、余白を確保することが前提条件です。

    つまり、ロゴ入りQRは「ブランディングと実用性のバランス」を設計する作業です。ここを理解しないままロゴを入れると、見た目は良くても成果は出ません。

    準備

    まず、ブランドガイドラインとスキャン性能の優先順位を整理します。ロゴが絶対に必要なのか、必要ならどのサイズまで許容できるのかを明確にします。ロゴの重要度が高い場合は、QR自体を大きくすることでバランスを取るのが最も安全です。

    次に、ロゴファイルの品質を確認します。低解像度のロゴは印刷時に崩れ、モジュールとの境界が曖昧になります。印刷に耐える高解像度データを用意し、可能なら単純化したロゴバージョンを準備してください。

    また、ロゴ背景の処理も重要です。透過ロゴは一見スマートですが、背景の模様や色が透けるとモジュールが混ざり、読み取りが不安定になります。基本は白背景でロゴを囲み、モジュール境界を守ることです。

    最後に、使用する印刷素材を想定します。ステッカー、ポスター、パッケージなど、素材によってロゴの見え方は変わります。試作を作り、実際の素材でスキャンテストを行う準備をしておくことが、失敗を防ぐ最も確実な方法です。

    手順

    第一に、ロゴサイズはQR全体の15〜20%以内に抑えます。ロゴを大きくしたい場合は、QRそのものを拡大することで読み取りを保ちます。ロゴを大きくするほど読み取りは不安定になると考えてください。

    第二に、誤り訂正レベルはQ以上が推奨です。ロゴが大きい場合や、屋外など環境が厳しい場合はHを検討します。ただし、レベルを上げると密度が増えるため、サイズも合わせて調整する必要があります。

    第三に、ロゴとモジュールのコントラストを確保します。暗いロゴを黒いモジュールの上に置くとパターンが崩れます。ロゴは明確な輪郭が出る配色にし、必要に応じて白背景を付けて境界を守りましょう。

    第四に、ロゴ位置は必ず中央です。角やタイミングパターンを隠すと、どんな誤り訂正でも読み取りは不安定になります。中央配置が最も安全です。

    最後に、実際の印刷物でテストを行います。画面プレビューでは問題なく見えても、印刷するとコントラストや輪郭が変わります。必ず最終サイズ・最終素材でテストしてから本番に進んでください。

    ブランドステッカーにロゴ入りQRを印刷した例では、最初はロゴが大きく、屋内では問題なく読めても屋外では読み取りが不安定でした。照明の反射や角度の違いで、ロゴ周辺のモジュールが判別しづらかったのです。

    そこで、QRサイズを3cmから4.5cmに拡大し、ロゴの占有率を20%以内に抑えました。誤り訂正レベルをQに上げ、ロゴ周囲に白い背景を付けたことで境界が明確になり、屋外でも安定して読み取れるようになりました。

    さらに、マット素材のステッカーに変更したことで反射が減り、夜間の照明下でも成功率が改善しました。ロゴの存在感は保ちつつ、スキャン性能を確保できたのです。

    この事例が示す通り、ロゴを入れるなら「サイズ」「レベル」「素材」「余白」の調整がセットで必要です。どれか一つを変えるだけでは不十分で、バランスを取ることが成功の鍵になります。

    よくあるミス

    最も多い失敗は、ロゴを大きく入れすぎることです。モジュールが隠れすぎると、誤り訂正では復元できず読み取りが不安定になります。ロゴが大きいほど読み取りは難しくなる、という前提が必要です。

    次に、コントラスト不足です。ロゴの色がモジュールと近いと境界が溶け、カメラがパターンを認識できません。ロゴは背景と十分な差をつけ、必要であれば白背景を付けましょう。

    さらに、ロゴ周囲の余白不足も失敗につながります。ロゴの周りに余白がないと、モジュールの境界が曖昧になり、読み取りが不安定になります。

    また、ロゴを中央からずらして角やタイミングパターンを隠すのも致命的です。角のパターンはQRの検出に必須なので、絶対に避けてください。

    最後に、印刷後にテストしないことも大きな失敗です。画面では良くても、印刷物ではコントラストや輪郭が変わります。最終サイズ・素材でテストすることが必須です。

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    • ロゴ20%未満
    • Q/Hレベル
    • 強いコントラスト
    • 十分なサイズ
    • 印刷テスト

    運用

    ロゴ入りQRを継続的に使うなら、ブランドガイドラインにQR運用ルールを組み込みましょう。ロゴサイズ、位置、背景処理、誤り訂正レベルを明文化しておくことで、担当者が変わっても品質が安定します。

    複数のロゴバリエーションがある場合は、QR専用の簡略版ロゴを作るのが有効です。複雑なロゴは縮小時に潰れやすいため、単純化したバージョンが読み取りに適しています。

    また、キャンペーンごとにテスト結果を記録しておくと、次回の改善が早くなります。どのサイズ、どの素材、どのレベルで成功したかを残すことで、再制作時の判断が明確になります。

    印刷物とデジタル画面の両方で同じQRを使う場合は、両方の環境でテストすることが重要です。画面では読めても印刷では読めないケースがあるため、環境差を前提に運用する必要があります。

    アフターケア

    配布後の管理も欠かせません。ロゴのバージョン変更や配色変更があった場合、読み取り性能が変わるため必ず再テストを行います。同じ配置でも色や形が変わるだけで読み取り率が落ちることがあります。

    また、テスト結果を記録しておくとブランドガイドラインの改善に役立ちます。成功した条件を残しておけば、次回以降の制作がスムーズになります。

    スキャン失敗が報告された場合は、ロゴサイズと誤り訂正レベルの再調整をまず行います。デザイン全体を作り直す前に、最小限の調整で改善できるケースが多いです。

    長期キャンペーンでは、ロゴの色褪せや素材劣化もチェックしてください。色が薄くなるとコントラストが低下し、読み取り率が落ちます。定期点検をルール化することで品質を維持できます。

    ヒント

    ロゴ入りQRの成功は「ロゴを目立たせる」ことではなく「確実に読めること」を優先することから始まります。ロゴを小さくする代わりにQRを大きくする、これが最も安全なバランスです。

    必ず最終サイズでテストしてください。画面上での見た目と、印刷物での読み取り性能は一致しません。特に屋外や暗い環境では、微妙な差が結果を大きく変えます。

    照明条件が変わるイベントでは、屋内・屋外の両方でテストするのが安全です。状況が違えば読み取り性能も変わるため、複数条件で確認することが重要です。

    また、ブランドチームと合意した「QRロゴの最小ルール」を作ると、キャンペーンごとの試行錯誤を減らせます。基準があれば判断が早くなり、品質も安定します。

    ロゴが必須でない場合は、まずロゴなしでテストし、問題がなければロゴ入りへ段階的に移行する方法も有効です。リスクを抑えながらブランド表現を高められます。

    FAQ

    ロゴは中央必須?

    中央配置が最も安全。端やタイミングパターンは避けます。

    ロゴ色は何が良い?

    QRモジュールと高いコントラストが最適です。

    ロゴQRはモバイル専用?

    いいえ。印刷ではさらに大きなサイズが必要です。

    ポイント

    • ロゴは小さく中央に
    • 誤り訂正Q/H
    • 最終サイズでテスト

    今すぐQRを作成しますか?

    ガイド内容を実際に試してみましょう。関連ポリシーの確認もおすすめです。